「圧迫面接」を知っていますか? 近年はコンプライアンスの関係上、圧迫面接をする企業は少なくなってきたとも言われていますが、まだまだ圧迫面接をする企業は多くあります。 転職活動の際に圧迫面接をされてしまったら、どうしたら良いのかと考えている人もいるでしょう。 そこで、圧迫面接をされた場合の対処法についてまとめたので、参考にしてみてください。
目次
圧迫面接とは?
まず、圧迫面接について解説します。
圧迫面接とは、わざと答えにくい質問を繰り返したり、意地悪であったり否定的、威圧的な態度で質問だけではなく応答や対応をすることを言います。
理由としては、意図的に行われている可能性があります。
- ストレス耐性
- 臨機応変に対応できる能力
この2つを見定めるために、圧迫面接を行う企業があるのです。
仕事では大きなプレッシャーや顧客からのクレーム、職場での人間関係や上司からの叱咤などで大きなストレスを抱えてしまいます。
このような状況でも、対応でき機転を利かせた対応などで乗り切っていけるかなどを判断しているのです。
また、偶発的に圧迫面接を行う企業もあります。
面接に来た人の対応が気に入らないからという理由できつい言葉を投げかけたり、イライラしているからという理由で求職者でストレスを発散することもあるのです。
圧迫面接での質問や態度はどのようなことがある?
圧迫面接では、どのような質問がされるのか紹介していきます。
- ほかの会社の方が向いているんじゃない?
- 質問にはすぐに返答して。
- それで?
- 不採用になったらどうするの?
- ちゃんと続けられる?
- 面接やめる?
- 育児との両立は難しいんじゃない?
- 応募者の中では歳が高いけどどう思う?
- うちの会社は無理じゃない?
などが挙げられます。
実際に、このような質問を投げかけてくる企業があるので注意しましょう。
態度としては、
- 腕を組んで睨んでくる。
- 頬ずえをつく。
- あくびをしている。
- 携帯電話をいじっている。
- 面接官同士で笑い合う。
- 一切目を合わせず遠くを見ている。
以上のように興味がないような態度や威圧的な態度を示してきます。
圧迫面接には人それぞれ感じ方にも違いがあるでしょう。
人によっては不快に感じない言葉でも自分にとっては圧迫面接と捉えてしまいます。
自分の判断で違和感を感じるようだったら、圧迫面接だと考えて警戒するようにしましょう。
圧迫面接の対処法について
圧迫面接での対処法は、ムキにならないことが大切でしょう。
心の中ではイライラしていても、態度で表したり「違います!」などと怒ったような態度で否定したりすると、ストレス耐性がなくて対応力もないんだな、と印象づけてしまいます。
これが圧迫面接なんだと割り切ることも必要なのです。
そこで、圧迫面接でよくある質問に対する返答例を紹介していくので、参考にしてみましょう。
「うちの仕事はきついよ?」
面接官にとっては、ちゃんと頑張れるのかを心配して言っているのかもしれませんが、質問された側といては不快な気分になってしまいます。
だからと言って、「大丈夫です!」と答えるだけではなく、前の職場とは違うことを伝え、「環境に慣れるまで苦労はすると思いますが、キャリアアップにも繋がるように早く仕事を覚えて皆さんと一緒に働けるよう頑張ります。」など熱意を見せることが肝心です。
「不採用になったらどうするの?」
熱意や志望する度合いを確認している可能性があるので、しっかりと伝えましょう。
「別の求人を出している会社を受けます。」だけではなく、第一志望の会社は貴社だから一緒に働くために頑張って転職活動を行ってきたことを伝えるほか、自分の強みを再度アピールすることで熱意を伝えられるでしょう。
「結婚したら辞めるんでしょ?」
女性に対して圧迫面接でよく言われる言葉で、「育児との両立は難しい」も同じように言われる言葉です。
「結婚の予定はないです」は、嘘にも捉えられるのでやめた方が良いでしょう。
「結婚をしても続けたいと考えています。」や「もし結婚したとしても両立できると考えています。」と前向きな発言をしましょう。
効率の良い仕事ができるよう模索しながら仕事を続けたいです。としっかりと伝え、気になるのであれば、結婚後は退職をする女性が多いのか聞くと良いでしょう。
相槌や無関心な態度をされた場合
質問の答えをしても、面接官が「ふーん…」とだけ言ったり、相槌だけの場合は動揺したり一緒に無言になるだけではマイナスイメージとなってしまいます。
落ち着いた対応を心掛けて、「説明不足な点がありましたでしょうか?」と質問すると良いでしょう。
入社するか再度考える必要がある
上記のような圧迫面接をされた場合、もう一度よく考える必要があります。
企業側にとっては求人者の対応力を判断する材料なのかもしれませんが、気持ちの良いものではありません。
この会社に入社しても大丈夫なのか?と自分に問い、圧迫面接をする企業にはブラック企業が多いこともあるので、無理をせず冷静な対応をして面接を早めに切り上げて辞退することも考えましょう。