転職活動では、過去の経歴をさかのぼり入念に職務経歴書を作成することでしょう。 しかし、仕事をしている間は職務経歴書の必要性も薄れてきてしまうのでいざ、書類を提出するとなった際に思い返すことも困難になってしまいます。 職務経歴書は、転職活動時だけでなく日々の仕事のキャリアアップさせるためのツールとして活用できるものです。 職務経歴書を定期的に更新するメリットについて考えていきましょう。
目次
キャリア設計の再確認ができる
転職活動では、魅力ある職務経歴書を作成するためにも、自分を深く分析したり将来設計を考えたりします。
もともとある「こんな生き方がしたい」「こんな風に働いてみたい」なども明確になっている時期ともいえるでしょう。
転職活動時期以外の場で、職務経歴書を更新することにより今の自分が希望していた軌道に乗れているかどうか再確認することができます。
日々の仕事の中では、具体的な目標に向けて没頭していることが多くなかなかキャリア設計まで追求できる余裕がありません。
ですから、以前自分が作ってきた職務経歴書を改めて見直すことで仕事への活力に繋げていくこともできるでしょう。
自分の成長グラフを確認できる
仕事に行き詰ったり、悩みが出てきたときに職務経歴書を見返すと活力を見出せることがあります。
今まで自分がどのように努力してきたか、前回記録した自分と何が変わったかを認識することができるでしょう。
成し遂げたことや上達したことを書き込んでいけば、自分がどんな風にステップアップしているか感じることができます。
会社では、定期的に成果や評価の査定のために上司と面談することがあります。その機会を活用して、職務経歴書を更新してみてもいいかもしれません。
転職を考えた時に余裕ができる
職務経歴書を定期的に更新しておくと、新しい仕事を考える場面で余裕が生じます。
応募先や職種に対応しての編集はもちろん、その場でなければ作成できないものですが、以前の記憶をさかのぼって考えることには限度があります。
有効に使える内容を漏れなく記載しておくことは、職務経歴書にとって一番重要な項目です。
転職サイトで自分の市場価値が把握できる
職務経歴書に書いた情報というのは、テキストファイルだけではありません。
転職サイトに登録している人であれば、職務経歴の内容を提示している場合が多いでしょう。
その情報をアップデートしておけば、今現在の自分にマッチする仕事の求人情報を入手することができます。
リクルーターや企業の人事担当者から目に留まり、スカウトされる可能性もあります。
転職を検討していない時でも、自分のスキルや能力を客観的に判断できる一つの方法といえるでしょう。
大切な気づきを忘れない
仕事を経験していく中で、「これは自分にとってよい経験だった」「この経験があったおかげで成長できた」と感じることは非常に重要なことです。
成功を成し遂げたポジティブなこと、失敗をおこしてしまったネガティブなことは結果だけにとらわれず何かを感じること自体が大切な気づきとなります。
気づけたことで、自然に変化していけたり、対策につながるポイントになるのです。この気づきを一時的な感情としてスルーしてしまうと、毎日新しい出来事に塗り替えられてしまうでしょう。
ですから、気持ちや行動の記録をその時に追加していくことも転職活動の際に役立つはずです。
職務経歴書の更新頻度
職務経歴書の内容は、簡潔に重要なポイントだけに絞り込まれていることが大です。
ですからどんどん内容量を膨らませていくのではなく、時には省くことも必要になるのです。
職務経歴書とは、別に全てのことを書き出しておくファイルやノートを用意しておき、更新の作業をスムーズに行えるようにしておくと良いでしょう。
更新の頻度は、半年から1年くらいのスパンを目安に更新するのであれば、2週間~1ヵ月くらいの頻度で仕事の記録を残しておきます。
仕事上で成功したことや印象に残ったこと、同僚や上司から学んだことなどをまめに書くことを習慣付けてみましょう。
もちろん、自分だけの記録として残すものなので、難しいことや失敗したこと、悩みなどを書くことで解決策を見出すことができます。
転職活動の際に有効になるのは、更新した職務経歴書ではなく、この記録自体に重要な要素が隠れている場合が非常に多いのです。
全体的な構成の見直しも
更新作業を終えたら、文章や言葉に誤りがないかチェックし見た目を整えていきます。
世の中の「一般的」も数年前とは少し変化しつつあるので、自分の書類作成のセンスも向上しているかもしれません。
フォントの大きさやスタイル、箇条書きの構成や強調部分など一目で印象を良くさせるために工夫をすることが大切です。見やすさ、読みやすさなども重要ポイントですから時代の変化に対応しながら自分とマッチさせていきましょう。
転職活動時は、自分のキャリアや将来設計のことを考えるものです。
このキャリア構築をはかることは転職だけに限らず、毎日のキャリアアップにも影響していきます。職務経歴書を定期的に更新し、自分の納得できるキャリア構築のために活用してみてください。