転職活動をするにあたって、就きたい職種、自分に向いている仕事を探している人も多いでしょう。 接客業や営業、経理など、職種によって必要なスキルは様々です。 「この仕事はできない」「これは向いていない」と感じる職種も当然ありますよね。 しかし、その仕事が自分に向いているか向いていないかはそう簡単に判断できるものではありません。 今回は、自分に向いている仕事・向いていない仕事を見極めるポイントをご紹介します。
仕事の向き・不向きは自分で決めるものではない
「計算が苦手だから経理はできない」という風に自分に向いているか向いていないかを考えている人は多いと思います。
しかし、向き不向きを自分で判断するのは非常に難しいことです。
大半の人が、自分の適性を見誤っていると言っても良いでしょう。
「この仕事は向いていないだろう」と思う理由の大半は、「できそうにない」「やりたくない」というような、気分や思い込みなのです。
例えば、人付き合いが苦手だから接客業は向いていないと考えていた人がいるとします。
しかし、実際に接客業に就いてみたところお客さん相手ならハキハキと話せたり、接客をするのが苦ではない、やりがいがあると感じるようになる可能性も考えられます。
自分のこれまでの経験から向き・不向きを判断する人は多いですが、プライベートと仕事では違いがあります。
自分ではできないと思っていても、仕事だと思えば抵抗なく取り組めたり、やりがいを感じたりするということも少なくありません。
自分の中で向いている職業・向いていない職業を判断するのは早計と言えるでしょう。
他人の意見を参考にしよう
自分が何に向いているか・向いていないかを判断するには、他人の意見を参考にすることが大切です。
「自分はこういう人間だ」と自分で思っていることと、他人から見た自分には差がある場合がほとんどです。
上手くいかないと感じていた仕事でも、他人に褒められたり適性があると思われたりすることもあります。
自分の適性を正しく判断するためには、客観的な意見を取り入れる必要があるのです。
また、自分の長所・短所、性格などは面接でも質問されやすい事柄です。
自分自身の長所や短所はなかなか表現するのが難しい部分ですが、他人の意見や今まで言われたことを取り入れれば、自分の人物像をより正確に伝えることができるでしょう。
このように、他人の意見は自分の適性を判断する上で重要なものと言えるのです。
成功する人ほど、他人の意見に耳を傾けている
実際に、自分では向いていないと思っていた分野で成功を収める人もいます。
例えば、芸能界で活躍している人の中には「自分は興味がなかったのに、家族が勝手に応募してそのままデビューした」「役者をしているけれどプライベートではインドア派で交友関係も限られている」という人もいます。
前者は他人によって適性を見出された例、後者は自分自身のイメージと職業としての適性に差がある例と見ることができるでしょう。
このように、自分の適性が他人の意見によってはっきりしてくるということも少なくありません。
反対に、自分では向いていると思っていた仕事が、他人からは向いていないだろうと言われてしまうということも考えられます。
もしそのような意見を言われたら、他人がどういった観点から自分には向いていないと言っているのかを考えてみましょう。
向いていると言われた場合も、どのような部分を指して適性があると言われているのかを確認する必要があります。
他人の意見を吟味することで、把握していなかった自分自身の向き・不向きを知ることができるでしょう。
自分に合った仕事の探し方とは…?
転職を考えている人の中には、前職は向いていなかったという人、もっと適性のある仕事を見つけたいと考えている人もいるでしょう。
自分に合った仕事を探すときには、自分だけで判断してしまうのではなく、客観的な視点で自分を見つめ直してみたり、他人から意見をもらうようにしましょう。
インターネット上には適職診断や診断テストなどが多数あるので、それらの結果や性格判断を参考にすることもできます。
また、仕事の内容や職場の雰囲気を具体的にイメージすることも重要です。
せっかく適性のある仕事を見つけたと思ったのに、職場が自分の想像とは違ったというのでは、せっかくの自己分析や他人の意見も無駄になってしまいます。
仕事の内容や職場の雰囲気を正確に捉え、その上で自分に合っているか合っていないかを判断するようにしましょう。
まとめ
自分がやりたい仕事に転職しようと思うのは当然のことです。
しかし、その仕事が本当に自分のやりたい仕事なのか、向いている仕事なのかは実際に働いてみないと分かりません。
想像していた仕事と違う、転職したことを後悔してしまうというようなことは避けたいものです。
そのためには、自分1人で考えるのではなく、他人の意見を取り入れて、視野を広くする必要があります。
様々な角度から自分自身や企業を分析することで、より自分に合った仕事を見つけることが可能になるでしょう。