転職活動での面接で内定がもらえた場合、入社までの間に何をすればよいのか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。 転職活動の第一目的は、まず内定をもらうことですが実はその後にやるべきことは非常にたくさんあります。 退職から入社までの流れがよくわからずに失敗してしまう人は多いので、内定後の流れをスムーズにするためのコツをご紹介します。
目次
内定連絡をもらったらまずは書面を確認
内定通知が届いたら、必ず入社条件を書面で確認しましょう。
労働基準法に基づき給与・労働条件などはきちんと書面で提出することが義務付けられています。
後々大きなトラブルを避けるためにもしっかり書面で確認しておくことが大切です。
内定承諾書・採用通知書に目を通し、合意できれば身近な家族へ報告しましょう。扶養家族がいる場合は、特に待遇面について正確に伝えて家族の了解を得た上で転職を決意することをおすすめします。
内定通知をもらった企業へお礼の連絡をする
内容通知を一通り確認したら、相手先企業にお礼の電話を入れます。
内定を受けた企業が一社だけならば問題ありませんが、その他にも内定が決まっている企業がある場合は、返答の仕方に気をつけてください。
「他にも受けている企業があるのでその返答次第で・・・」という言い方は好ましくありません。
「相談したい人がいるので、○月○日までにお返事致します。少々お待ちいただけますでしょうか?」などと必ず返事をすることを前提に、丁寧にお願いすることが重要です。
もしも、面接の際に他社へも応募していることを伝えてある場合は、いつまでに返事をしますという内容だけ伝えましょう。内定通知書の内容に関する質問や要望がある場合は、この場で聞いてみてください。
現職の会社に退職報告をする
内定承諾した後は、すぐに現職場に退職希望を提出してください。
法律上では、「2週間前に報告をすれば退職することができる」と定められていますが、残務整理や引き継ぎなどを考慮すると、最低でも1~2ヵ月以上余裕を持った方がよいでしょう。
上司や人事から退職日の延期を要求された場合は、できる限り対応することが円満退社になるためのコツです。
また、退職の切り出し方は強い意志で退職理由を伝え、あくまでも個人的な転職理由であるということをアピールすると引き止め交渉を避けることができるかもしれません。
入社予定日が決まっている場合は、きちんと死守し引き継ぎなどの業務を期間内で終わらせなければいけません。
もしも、トラブルが生じ入社予定日が遅れてしまう場合は、遅くても入社予定日から2週間前までに必ず連絡を入れましょう。
時間に余裕があれば内定を受けた企業へ訪問し、誠心誠意を持って状況を説明し理解してもらうことも大切です。
退職する企業に対して最後まで業務を果たし、スムーズに退社できるようにすることも重要なポイントといえるでしょう。
入社の手続きについて
入社するための手続きにはたくさんの資料が必要になります。
一般的な企業では、以下のような資料の提出が求められるので時間に余裕を持って準備を進めておきましょう。
- 労働契約書
- 源泉徴収票
- 年金手帳
- 給与振込先の書類
- 雇用保険被保険者証
- 扶養控除申告書
- 健康保険披扶養者異動届
以上の準備が必要になりますが、中には健康診断書・住民票・身元保証書・入社誓約書の提出をお願いしてくる企業もあります。
また、退職先から返還書類をお願いされることもあるので以下を参考にしてください。
- 今まで加入していた健康保健被保険者証
- 社章・身分証明書
- 名刺
- セキュリティカード
- 制服・作業服
- 会社から支給された事務用品や備品
- 会社所有のマニュアル
- 定期券
- ロッカーや机の鍵
以上のものがあげられますが、必要書類を退職先に郵送する場合はある程度のマナーを心得ておく必要があります。
送付状を添える
内容は定型文を使用してもかまいませんが、大切なことは「ひとこと」添えるということです。
送付状があるかないかで、受け取る側の印象は大きく変わってくるのでビジネスマナーとしてのルールを守りましょう。
書類をクリアファイルでまとめる
封筒から書類を取り出しやすいように、書類はクリアファイルにはさんでまとめておきましょう。
受け取った相手のことを考慮して、親切な対応を心がけることが大切です。
退職日はあっという間に迎えるものなので、退職日や入社日に慌てないように提出書類や返却物は事前にチェックしておきましょう。
初出勤までの準備
どんなに落ち着いた人でも転職先への初めての出勤はとても緊張するものです。
準備したものをうっかり忘れてしまうことがないよう、前日までにしっかり確認しておきましょう。
特に注意しておくべき点は、出勤時間や場所です。初日から遅刻するのは大幅なマイナスイメージになってしまうので、時間に余裕を持って出勤してください。
転職内定後の流れを一通りご紹介しましたが、入社までの段階をよく理解し計画的に準備しておけば慌てる必要はありません。スムーズな内定調整と流れをもとに転職成功へ近づけてみましょう。