転職を考えている人が気になることと言えば「年齢」ではないでしょうか？ 30歳や40歳など転職をしようと考えていても、年齢によって難しくなるのでないか、その歳で転職を考えているのは自分だけではないのか、と不安もあります。 そこで、転職成功者の平均年齢と年齢別の傾向について詳しく解説していきます。 転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

転職成功者の平均年齢はいくつ？

2016年下半期に行った調査結果によると、転職者の平均年齢が32.5歳となり過去最高となったのです。

2007年下半期に同じ調査をした結果、29.1歳だったのでこの10年間の間で3.4歳も転職者の平均年齢が上がっていることがわかります。

男女別の平均年齢を見てみると、

• 男性…33.0歳
• 女性…29.9歳

となっており、男女とも上半期よりも上昇し過去最高の平均年齢を記録しています。

次に職種別の転職成功者の年齢を見てみましょう。

• 技術系(建築/土木)…36.3歳
• 技術系(電気/機械)…34.1歳
• 技術系(IT/通信)…33.7歳
• 技術系(医療/化学)…32.9歳
• 企画、管理系…35.2歳
• 事務、アシスタント系…30.6歳
• クリエイティブ系…31.4歳
• 営業系…30.4歳
• 専門職系…33.6歳
• 販売、サービス系…29.2歳

以上、10の職種のうち7の職種で上半期よりも平均年齢が上がり、技術系の医療/化学、IT/通信のほか企画・管理系は、上半期よりも大幅に平均年齢が上がりました。

平均年齢が上がった職種を見てみると、豊富な知識と経験を持っている人材が多いことから専門的な知識を持っている人材を採用する企業が増えたことがわかります。

転職成功者の年齢割合はどうなっているのか

転職成功者の平均は30歳前後が多いですが、20代や40代でも転職が成功している人は多くいます。

2016年下半期の平均年齢の割合を見てみると、

• 24歳以下…8.8％
• 25歳～29歳…35.8％
• 30歳～34歳…25.1％
• 35歳～39歳…14.0％
• 40歳以上…16.2％

となっています。

2016年上半期の年齢と比べてみると、24歳以下が1.3％、40歳以上が1.1％上昇しています。

その要因としては、経験豊富で即戦力のある人材を企業が求めることで40代以上の転職成功者が増えたことや、今よりも希望が叶う企業があれば転職したいという理由から仕事を探している若手層が増えていることで、24歳以下と40代以上の転職成功者が増えているのです。

転職成功者は今までに何回転職をしているのか

転職をする回数は少ない方が採用されやすいと考えられていますが、最近では年齢のほか、転職回数を問わない企業が増えてきたのです。

そのことがわかるように、転職成功者の転職回数を調査した結果、
24歳以下は0回が88.5％と多いですが、30歳以降を見てみると

となり、40歳以上の転職者に至っては83.4％もの人が転職を経験したとしても、転職を成功させているのです。

以上のことから、近年は年齢や転職回数に関係なく転職成功者が多いことがわかります。

年代別に見る転職の傾向と対策

年代によって転職を成功させるための傾向と対策は違うのかチェックしてみましょう。

20代

違う業種の仕事に興味が湧いたり、夢や理想から転職を希望する人も多いです。

20代という若さなので、経験が無くてもポテンシャル採用されることも考えられます。

なぜ転職をしたいのか、どのような仕事をしたいのかを明確にし、適応力や学ぶ姿勢を見せることで、企業側に戦力になることをアピールしましょう。

また、資格の勉強をしてスキルアップをする努力をしましょう。

30代

スキルアップのために転職を考える人も多い年齢です。

それなりの経験を積んだことのある年齢でもあるので、20代のようにやる気などの主観的なことを伝えるだけではなく、今までの経験を元にどんな貢献ができるのか企業側に伝えることが重要です。

40代

即戦力を求められる年齢です。

企業への貢献だけではなく、企業を変えていける人材なのかを見られるでしょう。

また、マネジメント力のある人材を求めている企業も多くあります。

部下や同僚を動かせる能力があるのか問われるので、今までのポジションや肩書だけではなく、売り上げを上げた経験や業務の削減など影響を与えたことをアピールするようにしましょう。

注意点としては、異業種への転職は40代を超えると難しいことが予想されます。異業種でも少なからず接点のある業種を選ぶ方が転職を成功しやすいでしょう。

転職成功者の平均年齢や回数を見てみると、年齢に関わらず転職に成功している人は多くいます。30代、40代だからと諦めずに、希望の就職先があれば転職活動を行ってみましょう。