最終面接までの通過率も良く、面接にもうまく答えられている自信があるのに何故かいつも落とされてしまう…という人は少なくありません。 面接には、とある法則があることはご存じでしょうか？ その法則は「メラビアンの法則」と言い、アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが人の印象とはどこで決まるのかというポイントを数値化したものです。 メラビアンの法則によると、人の印象は以下の要因から決定されます。 ・人の見た目(visual)から55% ・声の印象(vocal)から38% ・話の内容(Verbal)から7% と言われています。 メラビアンの法則は「3つのV」とも言われており、この割合いから面接において大切な順位もおのずと見えてくるでしょう。 転職の面接に挑戦するのであれば、面接官に良い印象を持ってほしいと思うのは当然です。 今回は、メラビアンの法則から学ぶ「相手に好印象を与える方法」を紹介していきます。

見た目の重要度が最も高い…！

第一印象というのが非常に大切なものです。

面接時は殆どの場合がスーツだと思いますが、スーツだからといって身だしなみチェックをサボって良いわけではありません。

むしろ普遍的なスーツだからこそ、ちょっとした気配りでより清潔感をかもし出すことができるため、好印象を持たれやすいです。

①スーツはしっかりクリーニングに出したものを使っているか
②スーツにシワ・ヨレがないか
③スーツにタバコや食べ物のニオイが付いていないか
④ネクタイはしっかり結べているか、曲がっていないか
⑤髪が顔に掛かっていないか、清潔感が出る髪型になっているか
⑥爪は切り揃えられているか
⑦皮靴に汚れや傷はないか
⑧鞄に汚れが付いていないか

一口に身だしなみと言っても、これだけのチェック項目があります。

こんなに細かいところまで見ていないと思われるかもしれませんが、面接官がとても目ざといのでかなりの確率で粗が見つかってしまいます。

面接という短い時間の中では第一印象がかなりのキャパを占めています。この外見で躓いてしまっては非常に勿体ないですから、細部にまで気を配りましょう。

話し方・伝え方も非常に重要

社会人の基本的なビジネスマナーとして、ただしい敬語と言葉遣いで話せることは大変重要です。

しかし、相手に柔らかい印象を持たせて面接を終わるためには、「表情」にも気を配る必要があります。

「目は口ほどに物を言う」と言う言葉通り、人との話合いの中で多くの情報を得ろうとすると、その人の表情が身振り手振りも重要な情報源となり得ます。
ですから、時には笑顔・時には真剣な表情で話をするように心がけましょう。

笑顔で頑張ります！と言われた場合と、無表情で頑張ります！と言われた場合では、やはり笑顔で言われた方が期待値が高いと思います。
かといって真剣な話の時にまで笑っているのはいけません。

何時までも笑っていると、ヘラヘラした性格と思われてしまいますので真剣な話を際には真剣な面持ちで挑むようにしましょう。

話す際には背筋をしっかり伸ばして、椅子に腰かけて話すようにすると印象良く見えます。また面接官の目をしっかり見て話す事も重要です。

人の目を見て話をするのが苦手という人もいますが、そういった人は面接官の鼻を見たり、ネクタイの結び目を見て話すようにすると良いでしょう。あまり緊張せずリラックスして話せるように日ごろから練習しておくことが重要です。

話す内容はあまり重視されない…？

メラビアンの法則で言えば、話の内容(Verval)はたったの7%とかなり優先度が低い感じがします。

しかし、全体の7%だからと言っておろそかにしてはいけません。

VisualとVocalが良くても話の内容に意味がない場合は、コミュニケーション不足と思われてしまい、不合格にされてしまう可能性が高いですから、最後まで気を抜かないようにしましょう。

面接は自分の言葉で気持ちを伝えるということも重要なのですが、勝手に話しだすことは面接官とのコミュニケーションを放棄したと捉えかねません。

会話のキャッチボールが出来なくなってしまっては元も子もありませんので、相手が自分の事をもっと知りたくなるような返答を返せば、向こうからさらに質問が返ってくるでしょう。

そのためには、面接官が興味を惹きそうなキーワードを用意しておき、そのキーワードを会話の中に散りばめることで、自己アピールを上手く進めていくことが出来るのです。

転職の面接で貴方が勧めるべき商品は「自分自身」です。ですから採用面接官が会社に欲しいと思ってもらえるようにアピールする事が重要です。

メラビアンの法則をなぞっていくと、面接のポイントを上手く抑えることができます。

「視覚」と「聴覚」からの情報が全体の93%もの印象を決定付けてしまうため、第一印象が非常に重要なものであることはおわかり頂けたと思います。

また相手に話す際には、声のトーンに気を付け身振り手振りも加えながら話すとより高い効果が得られます。

面接という短い時間で相手に良い印象を与えるためにも、メラビアンの法則を用いた必勝法を試してみてはいかがでしょうか？