面接の際には「雑談」や「世間話」をしてくる面接官も多いです。 仕事の内容には全く関係のない話なのに何故?と不審に思う人もいるでしょうが、珍しくありません。 「落とされた原因が面接での雑談だった」という人がいるくらい雑談や世間話は意外にも重要なことなので注意が必要です。 そこで、面接をする際に雑談をする意味を考えていきましょう。
目次
雑談をする理由
なぜ面接で雑談をするのかと言うと、
①内定が決まっているから。
②緊張をほぐすため。
③ワンパターンな回答が続いているから、本質を見極める。
などが一般的となっています。
①の場合、書類選考の時点で採用が決まっている場合があり、面接は雑談程度で終わらせる企業もあります。
②に関しては、応募者が緊張してしていることが伝わると、面接官が雑談で緊張をほぐしてくれることもあります。緊張をしていると、本来の成果を上げることもできないので、リラックスしてもらえるよう雑談を挟んで緊張を取り除いていきます。
③に関しては、面接が想定問答になってしまった場合に、雑談で判断する企業もあります。雑談に聞こえる質問でも、実はどんな人間なのかを見極める行為の場合もあるので注意が必要です。
応募者の人柄、考え、コミュニケーション能力などを雑談で探っているのです。
雑談で何を見ているのか
面接での雑談では、どのような部分を見られているのでしょうか?
- 礼儀
- 話の内容
- 言葉使い
- 対話力
主に、この4つを雑談で見ています。
応募者は雑談になることで、安心してしまい言葉使いや礼儀を忘れてしまうこともあります。
営業職や販売職などは、言葉使いや礼儀が大切となるのでふとした瞬間に出る言葉や礼儀が重要になるので注意が必要です。緊張感を持って面接に挑みましょう。
また、対話力ではコミュニケーション能力を見ていることが多いです。
応募書類や自己PRで「コミュニケーション力に自信があります。」と書いていたとしても、雑談の際に言葉を詰まらせたり、答えるまでに時間が掛かってしまうと、本当は苦手なのではないかと感じてしまいます。
柔軟に対応できるよう、雑談力を上げる必要があります。
雑談になった時に注意するべきポイントとは?
あらかじめ雑談があることを想定して面接を挑む人もいるでしょうが、雑談になった際の注意するべきポイントを把握することで、より成功に近づくことができます。
姿勢に気を付ける
緊張感のあった面接から急に雑談になるので、緊張していた体が気を抜いて姿勢が悪くなることがあります。雑談になったとしても緊張感を忘れずに、姿勢を正して質問に答えていきましょう。
目を逸らしてしまう
雑談で質問をされて目を逸らしてしまう人も多いです。
面接ではきちんと目を見て話していたのに、質問の答えを考える際に目を逸らしてしまうと印象も悪くなってしまいます。目線を逸らさず答えるようにしましょう。
早口になってしまう
仕事内容ではない質問になることで、さらに緊張してしまう応募者もいます。
そういった場合には、早口になることが多く聞きとりにくくなってしまい、評価も下がってしまいます。面接官に伝えることが面接では大切なので、ゆっくりと落ち着いた口調で答えるようにしましょう。
機械的な対応
面接で雑談をしても、中には警戒をしていることが原因で受け答えが機械的になってしまう人もいます。
一見、きちんと対応しているように見えますが、本質を見出すことができないのでマイナスポイントにもなってしまいます。少し力を抜いて面接に臨みましょう。
受け答えが無愛想になっている
答えが「はい」や「いいえ」だけであると面接官に不信感を抱かれてしまいます。
「会社の場所が分かりにくくて困ったでしょ?」などの簡単な質問でも、「いいえ」だけではなく、「ホームページに記載されていた地図を頼りにして来たので迷わずに来れました。」などと答えるようにすると雑談力だけではなく準備もしっかりとしてきたことが伝えられるので、企業側にアピールすることができます。
注意するべき質問はある?
転職の場合は、面接の際に会社を休んでくることが多いでしょう。
面接でも「今日は会社は休んだんですか?」と聞かれることがあります。
「営業の途中で来ました」や「休みました」だけでは、転職活動をしていることは内緒にしているのかと不審に思われる原因になってしまいます。「上司と相談して日程を調整しました」や「忙しいので上司に相談して半休をもらいました。」などと答えるようにすると、面接官にもプラスのイメージを与えられるでしょう。
また、移動手段についても雑談でよく話す内容です。入社したら業務に支障がでないか確かめる内容でもあるので、通勤距離が長い場合には、時間や通勤手段だけではなく現職や前職で遅刻をしたことはないなどを伝え、問題がないことをアピールしましょう。
面接での雑談や世間話も、面接の一部としている企業は多くあります。気を抜かずに緊張感を持って受け答えをすることで、企業側にとってプラスの人材だと印象付けることができるでしょう。