近年では働きたい場所にも多様性が生まれ、都会でも地方でも働く場所を重要視して遠方の会社へ面接しに行く人も増えています。 しかし遠ければ遠いほど、面接にかかる交通費が高額になってしまいます。 転職の場合では学生であることの方が少ないため、交通費が支給されるかどうか不安という方もいるのではないでしょうか? 面接時の交通費支給について、解説していきます。
目次
交通費は支給される?されない?
転職と同時に地元へ帰省したい、逆に都会やさらに遠方へ就職したいと考えている人は、今住んでいる場所ではない場所に建っている会社へ応募することになります。
その場合、面接の際に交通費が必要となりますよね。
でも、多くの場合面接のための交通費は支給してくれません。
交通費の自己負担は当たり前
日本では基本的に中途採用となる転職者は既に自律した社会人であるという認識があります。
そのため、自分の意思で応募しているのであれば必要経費は自己負担してもらうという考え方が一般的です。
海外ではまた違う考えのようですが、すぐにこの考えが変わることはないでしょう。
面接に赴く際はしっかりと交通費にも余裕を持っていくことをおすすめします。
急な大雨などでタクシーを呼ぶ場合があるかもしれませんし、帰りはまだましでも行きでせっかく決めたスーツが台無しになってしまっては、面接時の印象に響いてしまう可能性も捨てきれません。
会社に請求するのは絶対ダメ!
「せっかく遠方から来たのだから交通費は支払われて当然」
「面接時にそれとなく聞いてみよう」
と思っている方は、考えを改めた方がいいでしょう。
特に面接時に聞くのは企業側にかなり悪印象として捉えられることが多いようです。
交通費を請求すると不採用に!?
実際に、最終面接まで進んだものの
「今までの交通費は支給されるのでしょうか?また、その場合どのように支給されるのでしょうか?」
と丁寧に尋ねたにも関わらず、それが原因となって不採用になってしまった事例が存在します。
面接当日になって交通費の支給はありますか?と確認を取ったり、請求した場合は社会人としてのマナー、考え方ができていないと判断されてしまいます。
それだけで不採用に繋がることもあるのです。
どうしても交通費を支給してもらいたい場合だとしても、せめて面接の際に聞くのは避けましょう。
先にも記載した通り、一般的に交通費は支払われないものと思っておいた方が良いです。
採用担当者に確認してみよう
面接時の交通費を負担しますと求人情報に記載していなくとも、実際は支払ってくれるという企業もあります。
そのため記載されておらず交通費の確認を取りたい場合は、応募前にメールや電話、転職サイトを経由したやり取りなどで確認を取る方が良いでしょう。
求人を出している会社では、応募者からの面接についての質問に対して頻繁に対応してくれる場合もあります。
そのためしっかりと丁寧に問い合わせれば、あまり悪印象を与えずに対応してくれるでしょう。
遠方からでも応募をしたいこと、自身の現在地に近い場所での面接場所、日時を設定しているのであれば知りたいということなどと共に交通費の支給について聞けば自然な流れで聞けるはずです。
アピールポイントを添えることも方法
また、自身にアピールポイントがあるのであれば、それも連絡の際に織り込んでも良いかもしれません。
良い人材であれば交通費を出してでも来てもらいたいと考えてくれる採用担当者がいるかもしれません。
しかし、アピールポイントが平均的だったり並である場合はあまり期待できないでしょう。
強烈なアピールポイントがある場合にはそれとなく添えておくと良いです。
支給してもらえる場合
会社によっては最初から支給をしてくれる場合もあります。
面接の交通費を支給するという条件をつけることで、遠方からの応募者も集めようといった採用戦略を取っている会社がその傾向にあります。
この場合は、地方であったり交通に不便な位置にある事務所の場合も多いです。
遠方を理由に応募者が限られてしまうことがあるからです。
レンタル会議室などを利用するという手もありますが、面接者には実際に自社に来てもらいたいと考えている企業も。
そのため、交通費を支給することで多くの応募者を遠方から集めて面接し、より良い人材を選びとることができるのです。
この場合、求人情報の時点で面接時の交通費を支給しますと記載していることがほとんどでしょう。
内定者のみ支払われるケースもある
また、一次面接までは不支給でも二次面接からは一定額まで支払うという企業内定した人のみ今まで使われた交通費を支払うという会社もあるようです。
しかしこの場合は実際に二次面接や内定するまでは分からないことが多く、求人情報でも記載していないケースが多数なので事前に知ることは難しいでしょう。
まとめ
どうしても遠方への勤務が避けられず、やむを得ない状態で転職活動をするという方もいることと思います。
そういった中で交通費支給をしてもらえるかどうかは重要で、そのまま不採用が続けばとても辛くなってくることでしょう。
現在、IT業界などの一部の業界では、インターネットを介しテレビ電話での面接も可能とする会社もあるようです。
交通費で思い悩んでいる人は、そういった手もあると考えた上で、悔いのない転職活動をするようにしましょう。