ある程度の年齢になれば、それ相応の給与が見込めると考えている人も少なくないでしょう。 しかし、現実は甘くはなく、どんなに働いても昇給がなく、手取りが20万円以下なんてことも多いのが現状です。 今働いている会社で、仕事内容に見合った給与をもらえていれば良いですが、そうではない場合、転職して手取りを増やしたいと望んでいる人もいるのではないでしょうか? しかし、転職したからと言って、必ずしも給与が上がるわけではありません。 実際には、転職で給与アップは可能なのでしょうか?
目次
転職をして給与アップは現実的に可能?
転職して、手取り30万円以上を希望しているとします。
まず、手取り30万円以上の給与をもらうには、社会保険料や源泉徴収税などの天引きを考えても総支給額が38万円程度必要になってきます。
ボーナスの程度によって年収は変わってきますが、年に2回ボーナスがあると仮定すれば、およそ600万円程度の年収が見込めるでしょう。
しかし、民間企業で働いている人の平均年収は約420万円と言われています。
平均年収と比べると、年収600万円というのはかなり高い位置だというのがわかります。
実際、平均年収が600万円以上の人は45歳~60歳の年齢層が該当します。
このように、転職で手取り30万円以上となるとなかなか厳しいのが実態なのです。
会社によっては昇級も狙える
転職の際、前職の年収やキャリアが影響する場合があります。
例えば、現在手取り25万円だったとすると、手取り20万円の人と比較すれば、転職で手取り30万円以上もらえる可能性は高くなるでしょう。
しかし、転職する企業の方針や状況によっても当然違ってくるので、一概には言えません。
また、現在勤めている会社で働き続けることで、何らかの役職に就いたり、出世することで一気に給与が増える可能性もあります。
そのため、本当に転職するのが良いのか、このまま続ける方が良いのか、慎重に判断することも大切です。
現在の会社では昇給も見込みがなく、先輩社員の給与も自分とほとんど変わらないような状況であれば、転職を決意しても良いでしょう。
まずは「自分の市場価値」を正しく理解しよう
給与アップを狙って転職することを決心したら、まずは自分の現在の状況を改めて確認することが何より重要となります。
今働いている会社での昇給の仕組みをきちんと理解できていなければ、ある年齢を境に自動的に昇格し、給与が上がることもあるでしょう。
「転職してから気付いた」では遅いのです。
また、世間的にも平均以上の年収を貰おうとする場合、それ相応のスキルや経験が必要不可欠となるでしょう。
未経験の会社に入って、いきなり高い給与をもらうことはできません。
会社にとって、どれだけ貢献できる人材であるのかをしっかり理解し、自分の実力と照らし合わせてみることを忘れないようにしましょう。
給与アップできる転職先の探し方
転職活動をするにあたって、大事なポイントを抑えておきましょう。
希望する条件と妥協できる条件を明確にする
例えば、休日の数を減らしたくない・残業はしたくないなど、自分が最優先する条件をまずはランク付けしていきます。
しかし、年収アップを希望しているのであれば、現在の仕事よりも条件が悪くなる部分も出てくることでしょう。
給与を上げたいのに、希望する全ての条件まで叶えたいというのは無理な話です。
そのため、妥協できる条件も同時に考えておくことが大切です。
企業規模にこだわらない
中小企業と比較すれば、大企業の方が給与が高いと想像する人は非常に多いです。
平均に変えれば、大企業の方が給与が高いというのは事実です。
しかし、中小企業であっても高い年収を提示してくれる会社は少なくありません。
また、そのような会社の方が能力を重視する傾向にあるため、年収アップもしやすいでしょう。
そもそも大企業へ転職するには難易度も上がってきます。
ただ、大企業ならではの安定性や福利厚生の充実度は少なからずありますし、総合的に判断する必要があるでしょう。
では、実際に転職して年収アップした人はどのくらいいるのでしょうか?
現在、人手不足が深刻となっており、これまでよりも好条件で求人募集している会社も多いです。
そのため、転職者の中で不満を解消できたという人が8割、さらに年収アップできたという人が7割という結果が出ています。
しかし、成功するためには、しっかりとした転職活動が必要となってくるのには間違いありません。
転職サイトに登録したり、転職エージェントのサポートを受けるのも方法の1つです。
自分の置かれている状況や、自己分析にも有効な手段となりますので、まずは転職活動をどう進めていくべきかを考えることが大切です。
まとめ
働くならやはり年収が高いに越したことはないでしょう。
しかし、給与の良い条件の会社で働くためには、自分もそれ相応のスキルや努力が必要不可欠です。
まずは現在の状況をきちんと見極め、今後どのように行動すれば良いのかを明確にしていきましょう。