転職活動には履歴書の他にも「職務経歴書」が必要となります。 履歴書の書き方は何となく分かるという方も、職務経歴書になると書くこと自体が初めてだったり、書き方をどうしていいか分からず苦戦してしまう人も多いでしょう。 職務経歴書に苦戦してしまうと、転職活動も進められなくなってしまうので気を付けなくてはなりません。 そこでここでは、転職活動における職務経歴書の書き方をマニュアルにしてご紹介していきます。 職務経歴書のことで悩んだら、こちらをチェックしてみましょう。
そもそも職務経歴書には何を書けばいいの?
そもそも職務経歴書は履歴書と違ってどんなことを書けば良いのか、分からない方も多いでしょう。
このポイントが分かっていないと履歴書と同じような内容になってしまい、企業側にも良い印象を与えられません。
そのため、履歴書と職務経歴書の違いについて知っておきましょう。
履歴書は住所や電話番号、大まかな経歴、志望理由などを記載していきます。
基本的な個人情報を記載することで、企業側は応募者が通勤可能な距離か、志望理由から企業に対する思いがどれほどあるのかなどをチェックしていきます。
しかし、職務経歴書には今までどんな仕事をしてきて、どのような結果を残しているのか、強みや仕事に対する意欲はあるのかどうかを見ていきます。
職務経歴書にはこうした今までやってきた仕事の内容やどのような経験をしてきたか、自分の持っているスキルを書くことが大切です。
職務経歴書の書き方マニュアル
履歴書と職務経歴書の違いと、職務経歴書にはどんなことを書けば良いか分かったところで、職務経歴書の書き方をご紹介しましょう。
1.導入文
導入文にはまず、略歴・職務要約といったタイトルを付け、3~4行程度の要約文を記載します。
例えば、「何年間こういう仕事を行ってきた、こういう仕事も行い、経験もあります。」といったように、職務経歴を簡単にまとめておきましょう。
2.職務経歴
次に詳しい職務経歴を書いていきましょう。
職務経歴の書き方は、3つに分類することができます。
一つ目は時系列で入社してから現在に至るまでを書くタイプ、二つ目は最近の職歴から遡って書いていくタイプ、三つ目は職種別に書いていくタイプです。
この中で一番様々な職種に使えるものは、二つ目の最近の職歴から遡って書いていくタイプです。
これは、最新の職歴を一番トップに持ってくることができるため、自分が即戦力として使えることをアピールすることができます。
そのため、前職から職種的に近い職種への転職を考えている方は、こちらのタイプを選択すると良いでしょう。
今回はこのタイプでの書き方について詳しく説明します。
まずは前職の会社データを記載していきます。
会社名や事業内容だけではなく資本金や従業員数など、ネットなどで公開されている情報を全て記載しましょう。
次に業務内容と期間を記載していきます。期間は先程書いたように、最新のものから順に書いていきましょう。
業務内容もかなり詳細な部分まで書き記し、どんなことをやっていたのか、実績はどうだったのかを書いていきます。
実績に関して具体的な数字を盛り込むと分かりやすい職務経歴書になります。例えば、売上は前年比と比べて2倍にアップしたなど、数字を使うと規模も見えやすいです。
また、役職についていた方はその役職名やメンバーの人数なども書きましょう。
自分が何を得たのかを書く方もいらっしゃいますが、あくまでも詳細な情報だけを記載することが大切です。
3.転職先企業で活かせる技術や知識
全ての職務経歴を書いたら、今度は転職先の企業で働いた時に活かせるスキルや知識を書きます。
先程の職務経歴の中で自分が何を得たのか書きませんでしたが、こちらの項目でその得たものを活かし、転職先の企業でどのように活用できるかを記載しましょう。
4.取得資格などの自分が持っているスキル
履歴書にも書く項目がありますが、こちらでもどんな資格を持っているか記載していきましょう。
また、例えば英語を話せる人はどの程度の英語を話すことができるのかなど、資格よりも具体的に伝えやすいスキルがあればこちらで書いても問題ありません。
5.自己PR
職務経歴書でも自分をアピールすることを忘れてはいけません。
自己PRを記載し、自分が入社すればどんなメリットがあるのかを書きましょう。ただし、あまり長文になりすぎてしまうと職務経歴書が読みにくくなってしまう恐れがあります。
職務経歴書では分かりやすく簡潔な文章を心がけましょう。
職務経歴書の書き方をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
職務経歴書を書くには、まず職務経歴を棚卸しする作業から始める必要があります。
自分は今までどんなことをやってきたのか、またこの経験を活かして応募先ではどんなことができるのか、最初はメモなどに書き、後からまとめていきましょう。
苦戦していた職務経歴書が案外スラスラと書けてしまうかもしれません。