提出書類や面接では、自分を良く見せて内定を貰おうとする方は多いかと思います。 実際、このままの自分を出してしまうと落とされるから少しは盛らないといけないと考える方も多いでしょう。 しかし、嘘をついて後々困ってしまうのは自分です。 それでも自分を良く見せるために、嘘をついても良い範囲を覚えておくことで、転職を有利に進めましょう。
転職活動中についてはいけない嘘
転職活動中、どうしても内定が欲しいと焦ってしまい嘘をついてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、ついてはいけない嘘というものもあり、いくら小さな嘘だったとしても、嘘をつくことで企業からの信用を失くしてしまい、落とされる、もしくは内定をもらえても取り消されてしまうといったことが起こり得ます。
では、基本的にどのような嘘をついてはいけないのでしょうか?
学歴
転職であっても書類には学歴を記載するスペースがあります。
そんな学歴欄に、高学歴の方が内定をもらいやすくなるだろうと異なるものを書いてしまうと、学歴詐称となるのです。
その場では嘘を突き通せても、企業によっては卒業証明書を提出させるところがあったり、前職調査で発覚する場合があったり、何より自らが嘘をついていたことを忘れて入社後にポロッと言ってしまったり、様々な理由から学歴の嘘がバレてしまうこともあります。
学歴詐称は内定取り消しや解雇に大きくつながってしまうため気を付けましょう。
経験やスキル
企業の中には学歴よりも経験やスキルを重視するところがあります。
経験やスキルが多いと、様々な仕事にも対応でき、即戦力として活躍してくれるので、企業も安心して採用することができるのです。
しかし、そんな経験やスキルで嘘をつくこともいけません。
例えば、面接時に「仕事では英語を話すこともありますが、あなたは英語を話せますか?」と聞かれた場合、英語が話せないとなると不採用になってしまうということから「話せます」と嘘をついてしまった場合、その場で英語を話してみてくださいと言われれば嘘をついていたことがすぐに分かり、面接官からの信用を失くしてしまいます。
また、もしも面接時に話さないでそのまま内定になったら、経験があると思われているので英語の仕事を任される可能性が高いです。
しかし実際にそのようなスキルがないわけですから、そこで嘘がバレてしまうことになります。
このような嘘は全てついた後から自分への負担になって返ってきてしまいます。ですから、自分に負担をかけてしまうような嘘はつかないようにしましょう。
ついてもいい嘘がある?
嘘をつきたくなる気持ちは分かりますが、バレてしまうと困る嘘をつくのはよくありません。
しかし、逆についてもいい嘘があることをご存知ですか?
ついてもいい嘘は、あくまでも誇張であり、ゼロが1になるのではなく、1を2にするものを指します。
具体的にどのようなものがついてもいい嘘に入るのか、ご紹介しましょう。
転職理由
転職理由というのは前職の不満から辞めている人が多いですが、これを正直に面接などで話してしまうと、前職のように
会社の不満が溜まったら辞められてしまうと感じてしまうため、企業側もあまり採用したいとは思いません。
例えば、「人間関係がうまくいかなかった」「仕事内容と給料が割に合わなかった」「残業が多くて辛かった」などの理由は、どの会社でも起こり得ることなので、本当の理由がネガティブなものであってもそのまま伝えない方が得策と言えるでしょう。
志望動機
本当の志望動機は多くの人が給料や福利厚生、休日数、何となく良さそうと思ったからという人が多いかと思います。
志望動機というのは、他にもたくさん会社がある中でどうしてこの会社を選んだのか、という点が注目されるポイントであり、選考する人はいかに企業研究を行っているのかをチェックしています。
つまり、本当の志望動機を伝える必要はなく、あくまでも企業研究をきちんと行っているかの確認なので、嘘をついても良いのです。
もちろん、志望動機なのですから企業研究の発表だけでなく、きちんと惹かれた部分や前職との違いを言う必要があります。
少しの誇張なら問題ない
基本的に経験やスキルは嘘をついてはいけないことを紹介しましたが、中にはついても大丈夫なケースがあります。
例えば、前職で最優秀部署に選ばれたことがある場合、「部署のみんなと協力しあい、最優秀部署に選ばれました。」ということは決して間違った情報ではありません。
自分があまり貢献していなくても最優秀部署である実績は確かなのですから、問題ないのです。
0を1にすることはいけませんが、1を2程度に表現するのは誇張の範囲内と言えます。
ただし、1あったとしてもそれを5や10も大きく話してしまうと嘘につながってしまう可能性が高いため気を付けなくてはいけません。
ただし、面接時に「これはできますか?」と言われ、入社までの間に準備すれば大丈夫と判断し「できます」と言って内定をもらい、成功した事例もあります。
必ずしもこういった成功ケースにつながるとは言えませんが、嘘と誇張、そしてそれを実現できるのか、しっかりと判断した上で答えましょう。