初めて転職活動をする際に不安に感じるのが、転職に失敗しなかなか内定がもらえなかったり、入社することができても以前の会社で働いていた方が良かったと思ってしまったり、そういった転職失敗に陥ってしまうかもしれないという点です。 今回は、そんな転職で失敗してしまった方の事例を紹介しつつ、どうすれば失敗せずに済んだのか、傾向と対策をご紹介します。

【活動している際に起こった失敗事例】

ケース1.半年以上転職活動を続けているのに、なかなか転職先が決まらない…。

転職活動は人によって期間も異なりますが、平均的に3ヶ月～半年前後で決まることが多いです。

しかし、中には1年近くかかってしまう方もいらっしゃいます。

転職活動が長引いてしまう理由として、転職先の理想が高すぎる点が挙げられます。もちろん、転職するのであれば現在の会社よりも条件が良いところに勤めたいと思うのが普通です。

ただ、あまりにも理想が高すぎると良い転職先と巡り合うこともできません。こだわることは良いのですが、面接後に良い企業だと分かることもあるので、理想だけにこだわらず色んな会社へ応募してみましょう。

ケース2.スケジュール管理の際に間違えて複数社の面接日と時間が一緒になってしまった…。

転職活動においてスケジュール管理は非常に重要です。

特に働きながら転職活動をしている方は、スケジュール管理をしっかり行わないと仕事との両立も難しくなってしまうでしょう。

今回のケースですが、複数社に応募しているとどの会社がどの日・どの時間に面接するのか分からなくなっています。

複数社に応募する場合、必ず自分の中でどの企業を優先するのか、優先順位を付けておくことが大切です。

企業にとって中途採用は即戦力にもつながるため、採用までのスピードは速くなっています。面接の練習にもなるからと言って一番条件の良いところを後回しにしておくと、既に他の人の内定が決まったからと断られてしまう可能性もあるので気を付けましょう。

また、面接日がもし重なってしまった場合、人事担当者へ再調整をお願いすることもできます。

何度も再調整をすると相手にも失礼になってしまうので、できれば再調整は1度のみとしましょう。例外として、最終面接の場合は役職が高い人が出席するケースも多いので、再調整は難しいと言えます。

最終面接の際は日時が被らないように、しっかりとスケジュール管理を行いましょう。

【入社後の失敗事例】

ケース3.前職の引き継ぎが終わらなかったせいで、転職後も前職の残務整理に追われている…。

転職後にも関わらず前職の仕事を行うのは、自分自身体力的にも精神的にも辛い部分がありますし、就業時間外の労働は会社によって副業や情報漏えいにみなされる可能性もあり、退職させられてしまう恐れがあります。

引き継ぎが終わらなかったのはしょうがないとして、以前の会社との関係をスッパリと断ち切るべきです。

一度だけなら…と付き合ってしまうと、そのままズルズルと前の会社との関係が続いてしまうので気を付けなくてはなりません。

引き継ぎを失敗しないためには、転職活動時からしっかりとスケジュール管理を行うことが大切です。自分の中で退職する日を決め、その日に向けて引き継ぎを始めます。

平均的に1ヶ月前から引き継ぎを始める方は多いですが、業務によって違いもあるので、必要であれば2ヶ月前から少しずつ行っておくのも良いでしょう。

転職後に後任者から仕事の連絡が来ないように、予め資料を作っておくと前職とのトラブルなく退職することができるでしょう。

ケース4.以前の会社より給料アップ、さらに興味のある職種に転職できたが、あまりに忙しく給料も割に合っていないような気がする…。

以前働いていた会社よりも給料が上がり、元々興味のある職種に転職できたこと自体は転職成功と言えますが、働いていく中で不満が生じ、もう一度転職しようか考えてしまうケースです。

興味がある職種ということですが、業界研究をしっかりと行っていれば、どのくらい仕事が忙しいのかは把握できたはずです。

このケースの場合、転職活動中に業界研究を怠っている可能性があります。

また、転職目的がこんな仕事がしたいというポジティブなものではなく、単純に会社を辞めることを目的として転職される方が大勢いらっしゃいます。

転職目的がネガティブだと、新しい転職先が決まってもすぐに不満を感じてしまい、定着しない恐れがあるのです。

どの業界、どの会社でも働いている中で不満というのは確実に生じてしまいます。転職活動中から業界や企業のデメリットも把握した上で「転職したい」と思う業界・会社へ転職してみましょう。

転職活動に失敗は付き物です。

問題なのは、何度も失敗を繰り返さないことだと言えます。

しかし、やはり一度でも失敗はしたくないものです。

できるだけ失敗しないためにも、上記のケースを参考に、転職活動を行っていきましょう。