会社を辞め、転職活動に専念したもののなかなか内定が決まらなかったという場合、履歴書や職務経歴書には辞めてから今現在までの期間を記さなくてはならず、空白期間ができてしまうことがあります。 この空白期間はブランク(離職期間)とも言われているのですが、やはり企業側としてはマイナスに思ってしまうことが多いです。 「内定がすぐに決まらないのは何か問題があるのでは?」と疑問に思ってしまうためです。 そのまま履歴書や職務経歴書にブランクを書いてしまっては落とされてしまう可能性が高まります。 ですから、しっかりと事前に対策を行っておかなくてはいけません。 では、どのような対策が必要なのでしょうか?
目次
ブランクについて絶対にやってはいけないこと
ブランクは企業側もあまり良いイメージを持たないため、隠そうと嘘の記述をしてしまう方がいらっしゃいます。
しかし、嘘をかいてしまうことは絶対にやってはいけません。
ブランクを誤魔化そうと嘘をついてしまうと、後々事実を口に出してしまった時にうまく話が合わなくなってしまい、採用後だと人事や上司からの信頼も薄くなってしまうでしょう。
また、書類に嘘を書くと文章に誤魔化しが表れてしまい、逆に熱意が感じられない文章になってしまいます。
「そんなことはない」と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、文は人なりという言葉があるように、文章には心が映し出されやすいのです。
そもそも嘘を書いてしまうと、最悪の場合経歴詐称とみなされるケースも少なくないので、絶対に履歴書などの書類に嘘はかかないようにしましょう。
ブランクがある場合は理由を書こう!
もしもブランクができてしまっているようなら、どうしてブランクが発生してしまったのか、理由を書かなくてはなりません。
この理由を書くのは、転職活動の平均期間と言われている半年までは書かなくても問題ありませんが、半年以上のブランクがある場合は理由を記載しましょう。
では、主にどんなことを書けば良いのでしょうか?
事例と共に見ていきましょう。
留学や資格取得、アルバイトなどを行っていた場合
もしも現在応募している企業の業界に関連していること、例えば留学や資格取得、アルバイトとして働いた経験があるなら、書類にもきちんと内容を書いておきましょう。
例えば、「以前から興味を持っていた業界に関してより深い知識と、働いた際に便利なスキルとして役立てられるよう、
半年間資格取得を行っていました。」などの文章が挙げられます。業界に対しての熱意も伝わりやすいですし、自己PRにもつなげやすいです。
病気療養や介護などを行っていた場合
病気療養や介護といったやむを得ない事情でブランクがあった場合、正直に退職理由を記載しましょう。
また、現在の健康状態や仕事への影響があるかどうかなども全て記載することが大切です。
働く意欲が十分あることをアピールするようにしましょう。
さらに、ブランクの間に応募業界に関して勉強していたり、資格取得のための勉強をしていたりすると、仕事への熱意として伝わりやすく、即戦力になりやすいということもアピールすることができます。
特別な理由がなく、転職活動が長くなった場合
病気療養や介護、留学や資格取得のための勉強など、特別な理由がなくてもブランクが長期化してしまった方は多いでしょう。
どうしても理由は「働きたくなかった」「面接がどうしても受からなかった」などのネガティブな理由になりがちです。
家事手伝い・ニートなどのワードや、何もしていなかったという言い回しは、企業側にとっても良い印象は持ちません。しかし、この理由をポジティブなものに変えることで印象は良くなります。
【ポジティブな言い回し】
ブランクの間、何もしていなかったとしても必ず何かをしていたことをアピールする必要があります。
例えば、長期のブランクにで時間を得たことによってどんなことを行ったかが重要なポイントとなります。
- 業界について調べ自分が本当にやりたい仕事を模索していた
- 自分の人生を振り返り、本当にやりたいことが何なのか見つめ直す時間を作った
- 集中的に資格取得を目指した
これらの言い回しはその時間をムダにせず、働くことに対してポジティブに受け取ることができるため、印象も良くなりやすいと言えるでしょう。
履歴書にブランクがあると選考の際にどうしてもネガティブなポイントになってしまいがちです。
しかし、履歴書の段階できちんと対策を行い、ブランクに対しての説明が行われていれば、逆に良い印象を与えられる可能性もあるのです。
面接でもどうしてブランクがあるのか、聞かれることはとても多いので、事前にブランクに関する理由を考えておきましょう。
ブランクができてしまったことを嘆くよりも、前向きに考え、逆にアピールへつなげられないか検討してみましょう。きっと良い答えが生まれ、面接時もうまく返答することができるかもしれません。