「自分は本当に転職するべきなのか…」このように思われたことが一度や二度、あるのではないでしょうか？転職は人生においてとても重要なイベントです。慎重になることも大切ですし、大胆に行動することも時には必要です。ですが、転職するべきか判断することは難しいと感じてはいませんか？本記事ではあなたが本当に転職するべきかどうか、判断する方法を解説していきます。

転職は慎重に…

「転職は慎重に」、ある転職求人サイトのCMのキャッチフレーズにもなっていますよね。終身雇用が崩れ、いまや日本は社会人の2人に1人が転職を経験している社会になっています。「転職は悪、会社を裏切る行為だ」と思われていた時代から自由に仕事や企業を選べる時代になり、転職がとても身近になりました。

だからこそ、転職は慎重に考えなければなりません。その理由を端的に言うと、終身雇用が当たり前であった時代であれば、「会社に忠誠を誓う代わりに一生雇ってくれる、誰かが助けてくれる」という社会でしたが、これからの時代はキャリアは自分で築くもので選択が自由になった分、その選択は自己責任という社会になっているからです。

自由に転職できる社会だからこそ、本当にその選択が正しいか自己判断することが大切です。そこで、今回は転職しようか迷っている、転職したいと思われている方に向け、本当にご自身が転職すべきか判断する方法を解説していきます！

転職は全てを解決してくれるわけではない

もし、あなたが転職したいと思っているのであれば、理由があるでしょう。人間関係や給与への不満、精神的負担の多さ、仕事が合っていない、キャリアアップしたいなど挙げればいろいろ出てくるでしょう。

ここで一番考えるべきポイントは「転職したからといって必ずしも解消される理由なのか」ということです。転職希望者のキャリアカウンセリングを行う上で「今の環境の方があなたにとって良い」というアドバイスを送ることがあります。

一方で転職したいと考えているのであれば、７、８割は転職することが心理学的にはオススメです。例えば、みなさんが買い物に行った際に、「この商品いいなあ」と思い、比較のために他のお店を回っても、最終的に一番最初にいいなあと思った商品を買う確率が高くないですか？つまり、一番最初に「したい、やりたい」と思った選択は途中であまり変わることがないということです。

「結局どちらがいいのか？」と思われているかと思いますので、ここから転職理由を「ポジティブ理由」と「ネガティブ理由」の２種類に分類し、転職するべきか判断する方法を解説していきましょう。

ポジティブ理由の場合

ポジティブな理由は「給与を上げたい」、「役職を上げたい」、「キャリアアップしたい」、「資格を生かしたい」などの理由としましょう。こちらは転職した方が結果として良いでしょう。なぜなら、それが感じただけではなく、事実であることが多いからです。

例えばよくある相談で「役職を上げたいが、上の役職が詰まっていて上手く昇進できない」という相談があります。これは大手企業にありがちですが、今の日本企業のサラリーマンで多くある悩みです。数年後には昇進できるかもしれないですが、マネジメントスキルを身につけることを数年後に先延ばししない方がいいため、キャリアコンサルタントとしては転職することがオススメしています。

つまり、転職の理由が「そう感じた」というだけでなく、「目に見えてわかる事実」が転職したい理由になっているのであれば、転職するべきでしょう。

ネガティブな理由の場合

ネガティブな理由は「人間関係への不満」、「仕事があっていない」、「精神的な負担の多さ」などの職場環境の不満を理由だとしましょう。結論からお伝えすると、こちらは転職を少し考えるべきでしょう。

例えば「人間関係への不満」を理由とした転職では、解消できる可能性があります。もちろん、パワハラやセクハラが横行する職場に居続けることをオススメしません。しかし、人間関係は流動的、簡単に言うと「環境が変わる可能性がある」といえますので、少し辛抱して続けてみることも必要でしょう。また、あなたの対人折衝スキルを伸ばす絶好の機会と捉えることもできますし、成長する機会かもしれません。

つまり、人間関係や仕事内容、精神的な負担の大きさなど、自身の成長で解消される理由であれば、転職を少し考えた方が良いでしょう。ですが、それでも転職がベストな選択だと考えられれば、転職することがオススメです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。理由のパターンによって転職するべきかどうか考えるヒントになればと思います。繰り返しになりますが、転職が身近になったからこそ、立ち止まって考えることをオススメします。

そして考えたことを誰かに相談することがいいでしょう。転職を考える上で相談する相手が最も大切です。

親しい友人や家族に相談することはもちろんですが、まずはじめに転職エージェントに相談することがオススメです。あなたの立場に立って転職について真剣に考えアドバイスしてくれるキャリアアドバイザーがたくさんいらっしゃいます。まずはエージェント紹介サイトであなたにぴったりのエージェントを見つけてみてください。そこからあなたの転職活動はスタートします。是非、よりより転職活動を！